「沖縄って、車がないと生活できないの?」
移住を考えている人からよく聞かれる質問だと思う。答えは、エリアによる。ただし多くの地域で「必要」であり、しかも1家族で2台持つのが珍しくない。
問題は、その費用が想像よりずっと大きいことだ。我が家は車2台。実際にかかっている金額を全部書き出したら、年間75万〜80万円だった。この記事では、その内訳を全部公開する。
なぜ沖縄で車2台が必要になるのか
前提として、沖縄には鉄道がない。那覇周辺を走るゆいレール(モノレール)だけで、それ以外の地域を結ぶ路線は存在しない。
バスはあるが、本数が限られている地域が多い。特に中部や北部では、バスだけで通勤・通学・買い物をこなすのは現実的ではない。
そして共働き世帯の場合、夫婦それぞれの職場が別方向にあれば、当然2台必要になる。子どもの送り迎えが加われば、なおさらだ。我が家も、習い事の送迎で片道30分かかることがある(習い事の記事はこちら)。
我が家の車2台、年間コストの全内訳
我が家は軽自動車1台とファミリーカー1台の計2台。実際にかかっている費用は次のとおりだ。
| 項目 | 年額 | 備考 |
|---|---|---|
| 車のローン | 300,000円 | 月25,000円(1台分) |
| 燃料費 | 192,000〜240,000円 | 2台合計・月16,000〜20,000円 |
| 自動車保険 | 48,860円 | 1台あたり24,430円 × 2台 |
| 車検 | 100,000円 | 1台10万円・2年に1回を年換算 |
| 半年点検 | 68,000円 | 1台17,000円 × 年2回 × 2台 |
| 駐車場 | 39,600円 | 月3,300円(1台分) |
| 年間合計 | 約748,000〜796,000円 | 月あたり約62,000〜66,000円 |
年間で見ると、75万〜80万円。月に直すと6万円を超える。
これは我が家の月38万円の生活費のうち、住居費(月93,000円)に次ぐ規模の支出だ。食費(月8万円)と比べても、そう変わらない。
ローンを除いても、年間45万〜50万円かかる
「ローンは自分で選んだ買い物だから」と思うかもしれない。では、ローンを除いた純粋な維持費だけを見てみる。
燃料費・保険・車検・点検・駐車場を合計すると、年間448,000〜496,000円。月にすると37,000〜41,000円だ。
つまり、車の本体代を一括で払って借金がゼロだったとしても、2台持てば年間45万〜50万円は確実に出ていく。ここが、移住の生活費を計算するときに最も見落とされやすい部分だと思う。
「家賃が安い」を車が食いつぶす
沖縄移住の魅力として、よく家賃の安さが挙げられる。実際、総務省の統計では県内の借家の平均家賃は月49,379円で、都市部と比べれば安い(家賃相場の詳細はこちら)。
仮に、いま住んでいる場所より家賃が月2万円下がったとする。年間24万円の節約だ。
でも、そこで車が1台増えれば。維持費だけで年間20万円以上(保険・車検・点検・燃料)はかかる。家賃で浮いた分が、そのまま車に消える。もともと車を持っていなかった都市部からの移住なら、2台分がまるごと新規の支出になる。
「沖縄は生活費が安い」という話を聞いたときは、その人が車を何台持っているかをセットで考えたほうがいい。
車の費用を抑えるために考えたいこと
住む場所で1台減らせないか
最も効果が大きいのは、そもそも台数を減らすことだ。那覇市内など、ゆいレール沿線やバス路線が充実したエリアなら、1台で足りる可能性がある。家賃は上がるが、車1台分の維持費(年20万円以上)と比較して判断する価値はある。
軽自動車という選択
沖縄で軽自動車が多いのには理由がある。税金も車検費用も安く、燃費も良い。我が家も1台は軽自動車だ。家族全員で乗る機会が少ない2台目なら、軽で十分なことが多い。
保険は「安さだけ」で選ばない
ここは、私が失敗したところだ。過去に保険料の安さだけで選んだ結果、実際に事故に遭ったときの対応がかなり悪かった。車が生活必需品である以上、いざというときに動いてくれるかは重要だ。詳しくは自動車保険を見直した記事に書いた。
まとめ
- 沖縄は鉄道がなく、多くの地域で車は生活必需品
- 共働き・子育て世帯だと2台必要になることが多い
- 我が家の2台分の年間コストは約75万〜80万円
- ローンを除いた維持費だけでも年間45万〜50万円
- 家賃の安さは、車の費用で相殺されることがある
移住を考えるなら、家賃と一緒に「車を何台持つことになるか」を必ず計算に入れてほしい。ここを見落とすと、想定していた生活費と実際が大きくズレる。
沖縄の生活費全体についてはこちらの記事に、人との距離感やコミュニティについてはこちらの記事にまとめている。
車を何台持つことになるかは、住むエリアで決まる。エリア別の特徴はこちらの記事にまとめている。


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