子どもの習い事、月いくらまで?「予算を先に決めない」我が家の選び方

女の子がピアノを弾く様子。子どもの習い事費用記事のアイキャッチ 沖縄暮らしの家計

「子どもの習い事、月にいくらまでかけていい?」

周りのママ友・パパ友に聞いても、なかなか本当の金額までは教えてもらえない話題だと思う。この記事では、我が家の実際の金額と、習い事を選ぶときに大事にしている考え方を、正直に書いていく。

我が家の場合:2人で月21,000円

我が家には、9歳の息子と6歳の娘がいる。それぞれの習い事は次のとおりだ。

  • 長男(9歳):ピアノ、スイミング、陸上
  • 長女(6歳):ダンス

2人合わせて、月々の習い事費用は21,000円。長男だけで3つを掛け持ちしているので、決して安くはない金額だと思う。

全国平均はいくらか。文科省データで確かめる

「月21,000円」が高いのか安いのか、自分でも判断がつかなかったので、公的な統計で確かめてみた。

文部科学省の「令和5年度子供の学習費調査」(2024年12月公表)によると、保護者が子ども1人あたり1年間に支出した学校外活動費は次のとおりだ。

区分学校外活動費(年間・子ども1人)月あたり換算
公立小学校256,489円約21,400円
公立中学校356,018円約29,700円
公立幼稚園100,049円約8,300円

ここで注意したいのは、この「学校外活動費」の中身だ。同調査では、次の2つを合わせた金額と定義されている。

  • 補助学習費:予習・復習・補習のための経費(学習塾、家庭教師、通信教育、参考書など)
  • その他の学校外活動費:けいこごとや学習活動、スポーツ、文化活動などの経費(「体験活動・地域活動」「芸術文化活動」「スポーツ・レクリエーション活動」「国際交流体験活動」「教養・その他」の5区分)

つまり、いわゆる「習い事」にあたるのは後者だけで、前者の塾代は別枠だ。そして同調査は、公立小学校では「補助学習費」の支出が最も多いと明記している。全国平均の月2.1万円のうち、大きな部分は塾代だということになる。

数字を並べて分かった、我が家の家計の「かたち」

この定義を踏まえて、我が家の数字をもう一度見てみる。

我が家の月21,000円は、塾代がゼロで、すべて習い事(ピアノ・スイミング・陸上・ダンス)の月謝だ。子ども2人分でこの金額なので、1人あたりに直せば月1〜1.5万円ほどになる。全国平均の月2.1万円と比べれば、総額では下回っている。

でも中身の構成はまったく違う。全国平均は塾代が主役で、我が家は習い事が全部。同じ「学校外活動費」という枠でも、何に使っているかが正反対に近い。

これは意図してそうしたわけではなく、「やりたい」を優先してきた結果として、そういう形になっていた。数字を並べてみて初めて、我が家の家計の「かたち」がはっきり見えた感じがする。長男が中学生になれば、ここに塾代が乗ってくる可能性は高い。全国平均が中学で月2.97万円に上がるのは、まさにそういうことだろう。今のうちに固定費を軽くしておく意味は、そこにもある。

習い事別の月謝の目安

これから習い事を始めるか迷っている人向けに、一般的な月謝の目安も載せておく。我が家の子どもたちが実際に通っているものを中心に挙げる。

習い事月謝の目安(週1回)月謝以外にかかるもの
ピアノ5,000〜10,000円発表会参加費(1〜2万円)、楽譜代、入会金・年会費
スイミング6,000〜8,000円
(地域により5,000円台も)
指定水着・キャップ、進級テスト費

見落としがちなのが、右の列だ。月謝だけ見て予算を組むと、発表会や用具代で想定を超えることがある。ピアノの発表会は年1回でも1〜2万円かかるので、月謝1年分に対して2〜3割上乗せされる感覚に近い。始める前に「月謝以外に年間いくらかかるか」を聞いておくと、あとで慌てなくて済む。

保育料・習い事・学童を合わせた子ども費84,500円の全内訳も公開しています。

出典: 文部科学省「令和5年度子供の学習費調査」(2024年12月25日公表)。月謝の目安は各種の民間調査・教室公開情報をもとにした一般的な水準。

予算を先に決めない、という選び方

習い事の記事でよくあるのは、「教育費は年収の◯%まで」「習い事は1つまで」といった、予算を先に決めるやり方だ。それも一つの正解だと思う。でも、我が家はそうしていない。

我が家の基準はシンプルで、子どもの「やりたい」をまず優先し、予算は後から調整するというものだ。

長男が3つも掛け持ちしているのは、最初から3つやらせようと決めていたわけではない。「やってみたい」と言ったものを、一つずつ受け止めていった結果、いまの3つになっている。

なぜ「予算優先」にしなかったのか

これは、第5章で書いた「今を豊かに過ごす」というお金の使い方の考え方と、根っこは同じだ。

子どもが何かに興味を持ち、「やってみたい」と思えるタイミングは、そう何度もあるわけではない。そのタイミングを、家計の都合で先に潰してしまうのは、もったいないと感じている。持ち家を手放して住居費を見直したのも、固定費を整理したのも、こういう「子どもがいまやりたいこと」に、ちゃんとお金を使えるようにするためだったところもある。

もちろん、これは我が家の家計に、多少の余裕があってこそ言えることだとも思う。だからこそ、住居費や保険といった大きな固定費を先に見直し、身軽にしておくことが効いてくる。

「後から調整する」の中身

とはいえ、青天井でやらせているわけではない。「後から調整する」というのは、具体的には次のようなことだ。

  • 新しい習い事を始めるときは、他の支出(サブスクなど)を見直せないか先に確認する
  • 「やってみたい」が一時的な興味なのか、続けたい気持ちなのか、少し様子を見てから本契約に進む(体験教室を活用する)
  • 習い事同士のスケジュールが子どもの負担になっていないか、定期的に確認する

「やりたい」を否定せず、でも家計は無理をしない。そのバランスを取るための工夫が、我が家にとっての「後から調整する」の中身だ。

本当に大変なのは、月謝より「送り迎え」だった

ここまでお金の話を中心に書いてきたが、正直に言うと、習い事で一番きついのは月謝の金額ではない。送り迎えの時間だ。

学校が終わってから習い事の時間まで、そう余裕があるわけではない。しかも渋滞する時間帯とも重なり、片道だけで30分ほどかかることもある。そこに、下の1歳の子を車に乗せて移動することになる。案の定、途中でぐずる。そうこうしているうちに、夕飯の準備をする時間なんて、どこにもない。

だから、時短家電にはお金をかける

この「時間がない」問題に対して、我が家が出した答えは、時短家電への投資だった。

  • 乾燥機付き洗濯機(洗濯物を干す時間そのものをなくす)
  • 食器乾燥機
  • お掃除ロボット
  • 自動調理鍋(ほったらかしで夕飯が仕上がる)

習い事の月謝を削るくらいなら、家事にかかる時間を家電に肩代わりしてもらったほうがいい。そう考えて、ここには惜しまずお金をかけている。習い事の送迎で削られる時間を、家事の時短でどうにか埋め合わせている、というのが正直なところだ。

妻がパートに出た理由も、住居費を抑えたい理由も、根っこは同じ

この時期、妻もパートとして働きに出ることにした。習い事や送り迎えで慌ただしい毎日の中で、それでも家計に余裕を持たせるための選択だった。

そして、我が家が住居費を抑えたいと考えていた理由の一つも、実はここにつながっている。時間にも家計にも、余白を作っておきたかった。持ち家を貸し出して、いま賃貸で暮らしているのも(詳しくはこちら)、住居費という大きな固定費を軽くしておくことで、時短家電や習い事にお金を回せる余裕を作るためだった。

そして、ここで地味に助かっているのが、貸し出した家からの家賃収入だ。送迎に追われて、心にも時間にも余裕がなくなりがちな毎日の中で、家賃収入という「もう一つの収入の柱」があることが、思った以上の安心材料になっている。

まとめ:正解は家庭の数だけある

子どもの習い事にいくらかけるべきか、正解は一つではないと思う。予算を先に決めて、その中で選ぶ家庭があっていい。我が家のように、やりたい気持ちを優先し、後から家計を調整する家庭があってもいい。

大事なのは、どちらのやり方を選ぶにしても、家計全体の中で「習い事にどれだけ回せるか」を、他の固定費とあわせて把握しておくことだ。我が家がどんな順番で固定費を見直しているかは、こちらの記事にまとめている。習い事の予算を考えるときの参考にしてもらえたら嬉しい。

習い事費用を含めた我が家の生活費全体は、家計簿の記事で全項目公開している。

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