火災保険を60万円から30万円に。手厚く入りすぎたマイホームの保険を見直した話

住まいとお金

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マイホームが完成したとき、私は火災保険に、とにかく手厚く入った。

楽天損保のいちばん高いプラン。契約は10年で、保険料は約60万円。せっかく建てた家だ、何かあってからでは遅い。守れるものは全部守っておきたい——そう思っての契約だった。

でも、正直に言えば、当時の私は火災保険の相場をまったく知らなかった。60万円が高いのか安いのかも分からないまま、「手厚いほうが安心だろう」という気持ちだけで、いちばん上のプランにサインしていた。

その保険を、1年後に見直すことになる。結果、保険料は約30万円まで下がり、払いすぎていた分は戻ってきた。この記事は、そのときに私が何を考え、どう減らしたのかの記録だ。

きっかけは、家計の圧迫だった

家を建てて1年。ローンに加えて、固定資産税、修繕費、そして各種の保険。持ち家の出費が想像以上に重く、家計はじわじわと圧迫されていった。

そこで、固定費を一つずつ見直すことにした。スマホ、サブスク、電気。そして、火災保険もそのリストに入っていた。

契約書を引っ張り出して、初めてまじめに中身を読んだ。すると、自分が何に、いくら払っているのかを、そもそも把握していなかったことに気づいた。「手厚く」の中身を、私は知らなかったのだ。

「どんなときに、いくら出るのか」を一つずつ確認した

やったことは、単純だ。付いている補償を一つずつ取り出して、「これはどんなときに使うのか」「本当に自分に必要か」を確認していった。

すると、見えてきた。付いている補償の中には、起こる確率が低く、しかも起きたとしても自分で払える金額のものが、いくつもあった。逆に、火事や台風で家そのものが大きな損害を受ける——確率は低いが、起きたら数百万〜家一軒分の損失になる、そういう補償は外せない。

この線引きで見直していったら、半分以上の補償が「なくてもいい」ものだった。私はそれらを解除した。

残ったのは、約30万円分。60万円の、ちょうど半分。そして解約した分の保険料は、返金された。1年前の自分が、いかに「なんとなく」で30万円を上乗せしていたかを、思い知った瞬間だった。

保険で私が学んだ、たった一つの原則

この見直しで、私は保険についての原則をひとつ、体で覚えた。

保険が本当に必要なのは、「起こる確率は低いが、起きたら自分では払いきれないほど損失が大きい」ことに対してだけだ。

火事で家が全焼する。大型台風で屋根が飛ぶ。こういうものは、めったに起きないが、起きたら家計では受け止めきれない。だから保険で備える。これは正しい。

逆に、起きても数万円で済むもの、自分の貯金で払えるものにまで保険をかけるのは、安心を買っているようで、実は「起こらないかもしれないこと」に毎年お金を払い続けているだけだった。手厚さは、そのまま安心の量ではなかった。

沖縄で家を持つなら、外せない補償もある

ただし、「削ればいい」という話ではない。減らすものと、残すものを見極める話だ。

とくに沖縄で家を持つなら、台風による風災の補償は、私は外せないと考えている。毎年のように大型の台風が来て、屋根や外壁、雨どい、カーポートが被害を受ける土地だ。「確率は低くない、損失は大きい」——まさに保険が必要な条件にあてはまる。

だから私の見直しは、「風災は手厚く残し、それ以外のめったに使わない特約を削る」という方向になった。住んでいる土地のリスクに合わせて、重心を置き換えるイメージだ。

見直すなら、まず「今の自分の保険料が相場に対してどうか」を知ること

私の失敗は、そもそも相場を知らないまま、1社の高いプランをそのまま契約してしまったことにある。比較していれば、60万円が割高だと最初から気づけたはずだった。

もし今、あなたが「うちの火災保険、高いのか適正なのか分からない」という状態なら、まずやるべきは、複数社の見積もりを並べて、自分の家の条件でいくらになるかを知ることだ。同じ補償でも、会社によって保険料はけっこう違う。

今は、家の情報を入れるだけで複数社の火災保険を無料でまとめて比較・診断できるサービスがある。私のように「なんとなく高いプラン」で払いすぎていないか、一度確かめてみるといい。見積もりを取るだけなら無料で、そこで初めて「自分の家の相場」が分かる。

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火災保険の見直しが向いている人・向いていない人

向いている人向いていない人
契約時の内容をよく確認していない人すでに補償内容を精査し、必要な保障だけに絞れている人
沖縄で持ち家に住んでいる・住む予定の人賃貸で、建物の火災保険は大家側が加入している人
複数の保険を「なんとなく」まとめて契約した人直近で見直したばかりの人

見直し前のチェックリスト

  • ☐ 今の保険証券を手元に用意し、補償項目を1つずつ書き出す
  • ☐ 風災・水災の補償が入っているか確認する(沖縄では特に重要)
  • ☐ 免責金額(自己負担額)がいくらに設定されているか確認する
  • ☐ 複数社で見積もりを取り、同じ補償内容で金額を比較する

よくある不安と回答

Q. 補償を減らして、いざという時に困らない?
A. 「確率は低いが損失が大きいもの」(火災・台風の風災など)は手厚く残し、それ以外を削るのが基本。全部削るわけではない。

Q. 保険の乗り換えは面倒じゃない?
A. 一括見積もりを使えば、複数社の条件を一度に比較できる。まずは見積もりだけ取って、金額差を見てから判断すればいい。

大事なのは、言われるままに手厚く入ることでも、やみくもに削ることでもない。「どんなときに、いくら必要か」を自分で確かめること。それだけで、我が家は年数万円の固定費を取り戻せた。

ちなみに、我が家がどんな順番で固定費全体を見直していったかは、こちらの記事にまとめている。

沖縄で暮らすなら避けて通れない台風リスクについても、気象庁のデータをもとに別記事にまとめている。

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