「沖縄の光熱費って、実際いくらかかるの?」
平均額を紹介している記事はたくさんある。ただ、平均は平均でしかない。知りたいのは「実際に5人家族が暮らすと、毎月いくら請求が来るのか」だと思う。
この記事では、我が家(夫婦+子ども3人)の電気代を12ヶ月分そのまま公開する。何月がいくらだったか、1円単位で全部出す。水道とガスも合わせて、沖縄の光熱費のリアルを書いていく。
電気代12ヶ月分、全部公開する
| 請求月 | 電気代 |
|---|---|
| 4月 | 14,272円 |
| 5月 | 15,285円 |
| 6月 | 16,867円 |
| 7月 | 17,865円 |
| 8月 | 17,820円 |
| 9月 | 22,972円 |
| 10月 | 21,434円 |
| 11月 | 21,165円 |
| 12月 | 18,759円 |
| 1月 | 16,742円 |
| 2月 | 23,754円 |
| 3月 | 17,136円 |
| 年間合計 | 224,071円 |
| 月平均 | 18,673円 |
年間で224,071円。月平均にすると18,673円だった。
最も高かったのが2月の23,754円、最も安かったのが4月の14,272円。その差は9,482円で、1.66倍の開きがある。
電気代12ヶ月の推移(請求月)
一番高いのは真夏の8月ではなく、2月と9月
請求は使った月の翌月に来ることが多いので、9月の請求は8月に使った分と考えられます。
意外だったこと:真夏の8月がピークではない
この表を作って、自分でも意外だったことがある。
沖縄で一番暑い8月の請求が17,820円で、年間で7番目でしかない。それより9月(22,972円)、10月(21,434円)、11月(21,165円)のほうが高い。
理由のひとつは、電気の請求が使用した月の翌月に来るのが一般的だからだ。9月の請求は、8月に使った分と考えると自然につながる。真夏のエアコン代は、9月の請求書になって届く。
そして沖縄で見落とされがちなのが、10月・11月もまだ暑いということだ。本土の感覚だと秋は涼しくなるが、沖縄は違う。11月でも半袖で過ごせる日があり、エアコンも普通に使う。「夏だけ乗り切れば安くなる」は沖縄では通用しない。
もうひとつ意外なのが、2月が年間で最も高いことだ。沖縄の冬は本土のような寒さではないが、湿度が高く、日照時間も短くなる。除湿や乾燥、暖房の使用が重なると、真夏と変わらない金額になる。「沖縄は冬が暖かいから光熱費が安い」というのは、少なくとも我が家には当てはまらなかった。
水道は月約6,500円(毎月請求)
水道代は月約6,500円。5人分の生活用水と、夏場のシャワー回数を考えれば妥当なところだと思う。
移住してくる人が戸惑いやすいのが請求サイクルだ。本土では2ヶ月に1回の請求という自治体が多いが、我が家は毎月請求になっている。金額そのものは変わらないが、家計簿をつけるときの感覚が違うので、最初は面食らうかもしれない。
ガスはプロパン。ここは移住前に知っておいてほしい
我が家のガス代は月約10,000円。そして重要なのは、沖縄はプロパンガス(LPガス)が主流だということだ。
沖縄県は都市ガスの供給区域が一部に限られていて、多くの家庭がプロパンガスを使っている。移住してきて「都市ガスの物件を探そう」と思っても、選択肢がほとんどない地域が大半だ。
プロパンガスは都市ガスより単価が高くなりやすく、料金がガス会社ごとに自由に設定できるという特徴もある。同じ使用量でも、契約している会社によって金額が変わる。
賃貸の場合、ガス会社は物件で決まっていることがほとんどで、入居者が選べない。だからこそ、内見のときにガス料金の単価を確認しておく価値がある。家賃が1,000円安くても、ガス代で消える可能性がある。内見時の確認項目はこちらの記事にまとめている。
光熱費の合計は、全国平均より月8,427円高い
3つを合計して、全国平均と比べてみる。
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| 電気(12ヶ月平均) | 18,673円 |
| 水道 | 6,500円 |
| ガス(プロパン) | 10,000円 |
| 我が家の合計 | 35,173円 |
| 全国平均(5人世帯・総務省2024年家計調査) | 26,746円 |
| 差 | 8,427円 高い |
月8,427円。年間にすると101,124円の差になる。
この差は、公的な物価データとも整合する。総務省「小売物価統計調査(構造編)2024年」の消費者物価地域差指数によると、沖縄県の「光熱・水道」は105.0で全国16位。全国平均を上回っている。
沖縄は食料の物価が全国1位でもある(詳細はこちら)。毎月必ず出ていく食費と光熱費、その両方が全国平均より高い。これが沖縄で暮らす家計の、いちばん厳しい部分だと思う。
光熱費は「固定費」として見直せる
電気・ガス・水道は、毎月必ず出ていくという意味で固定費だ。そして固定費は、一度見直せば何もしなくても効き続ける。
ただし、いきなり電気やガスから手をつけるのは効率が悪いと思っている。我が家が実際に見直した順番は、金額の大きい順ではなく「よく分からないまま契約しているもの」の順だった。その理由と具体的な順番は固定費見直しの順番の記事にまとめている。
移住を考えている人へ
- ☐ 電気代は年間を通して見る(夏だけ高いのではなく、9〜11月と2月も高い)
- ☐ 「冬が暖かいから光熱費が安い」と考えない
- ☐ ガスはプロパン前提で試算する(都市ガスの物件はほとんどない)
- ☐ 内見時にガス料金の単価を確認する(会社ごとに違う)
- ☐ 水道の請求サイクルを確認する
まとめ
我が家(沖縄・5人家族)の光熱費は、電気18,673円+水道6,500円+ガス10,000円=月35,173円。全国平均より月8,427円、年間で約10万円高い。
ただ、金額そのものより伝えたいことがある。沖縄の光熱費は「夏だけの問題」ではないということだ。9月から11月まで暑さが続き、2月には別の理由で山が来る。年間を通してならされているのではなく、安い月が4月・5月しかないという構造になっている。
移住の試算をするなら、平均額ではなく12ヶ月分で見てほしい。1ヶ月分の数字は、その月がたまたま安かっただけかもしれない。
家計の全項目は5人家族の家計簿の記事に、沖縄電力の料金単価そのものの話は電気代の記事にまとめている。
子ども3人にかかる費用の全内訳はこちらの記事に公開しています。
月額の家計簿に出てこない年間支出(車税・車検・イベント費)はこちらの記事で全部集計しています。
出典: 総務省「2024年家計調査(家計収支編)二人以上の世帯 第3表」/総務省「小売物価統計調査(構造編)2024年 消費者物価地域差指数」


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